「観るだけ美術部」部長のブログ

「観るだけ美術部」勝手に部長です。入部希望者は、コメント欄にメッセージを残してください。折り返し、勧誘に伺います(笑)。

あしたはきょうより、きっといい日。

[鉄道遺産]★旧王子製紙鉄道 湖畔橋(鉄道遺産3)

★旧王子製紙軽便鉄道(山線)湖畔橋
 北海道を代表する湖のひとつである支笏湖の湖畔に、千歳川を渡る鉄橋(歩道橋)があります。この鉄橋は、北海道で現存する現役最古のもので、日本の橋梁史においても稀少かつ重要な資料として評価を受けています。英国製200ftピン構造ダブルワーレン橋で、明治政府より1882年(明治15年)に鉄道建築技師長として招聘されたイギリス人のポナール氏設計による、ピン結合トラス橋です。
 輸入された当初は、1899年(明治32年)から、北海道官設鉄道上川線の砂川妹背牛間に架けられていましたが、設計荷重が小さく輸送量の大幅な増加に対応できなくなり、1923年(大正12年)頃に架け替えられました。その後、橋は当時苫小牧から千歳川上流部に敷設されていた王子製紙の専用軽便鉄道(山線)の橋として、支笏湖に移され、湖畔橋と呼ばれ親しまれていました。

 1951年(昭和26年)急速に進んだ道路整備により、軽便鉄道が廃止され、湖畔橋も鉄道橋の役目を終えました。その後、1967年(昭和42年)に、支笏湖のシンボルとして、王子製紙より千歳市に寄贈され、道路橋・歩道橋として、長年利用されてきました。

 老朽化の著しい橋は、1995年(平成7年)から、3年間にわたって、千歳市建設部により解体修復工事が行われ、近代遺産として、製造時の技術や外観を保つための復元がされました。1997年(平成9年)工事は完成し、支笏湖の新たなシンボル「山線鉄橋」として、生まれ変わりました。

千歳市HP「山線鉄橋」
http://www.city.chitose.hokkaido.jp/index.cfm/83,3242,124,129,html
あしたはきょうよりもっといい日。