「観るだけ美術部」部長のブログ

「観るだけ美術部」勝手に部長です。入部希望者は、コメント欄にメッセージを残してください。折り返し、勧誘に伺います(笑)。

あしたはきょうより、きっといい日。

[建築物]★松前龍雲院 本堂・庫裏・惣問・鐘楼・土蔵

イメージ 1

(画像は、松前龍雲院の惣門(山門))

松前龍雲院
 曹洞宗の寺院。1625(寛永2)年に、松前藩主7代公広の正室、華遊院によって、曹洞宗松前法幢寺の末寺として創建されました。戊辰(ぼしん)戦争の戦火をまぬがれ、江戸時代のままの伽藍(がらん)を残す貴重な建物です。本堂・庫裏(くり)・惣門(そうもん)・鐘楼(しょうろう)・土蔵などからなり、本堂・庫裏・惣門は1842年(天保13年)の建築で、2002年(平成4年)、国の重要文化財に指定されました。
 惣門は、入母屋造りの四脚門で、扉の彫刻ひとつをとっても、建築の精巧さが際立っています。本堂は、入母屋造り、瓦葺き。向拝の化粧梁には飾り彫刻が見られ、江戸末期の彫刻の特徴をよく示しています。本堂右手の龍王堂は、1830年(文政13年)の建築。1873年(明治6年)に大きな修理をされているようです。向拝まわりに、山門や本堂と類似の彫刻が見られます。

 龍雲院境内にある「蝦夷霞桜」は、植物分類学者で元北海道大学教授の館脇操博士が、特にこの古木に「エゾカスミザクラ」と命名したものです。背後の龍雲院との景観が、さらにさくらを引き立てています。見ごろは、ゴールデンウィークを過ぎたあたりです。光善寺の「血脈桜」、北東石垣の「雨宿」と並んで、「松前の三大銘木」とされています。


★北海道松前藩観光奉行HP 龍雲院
http://www.asobube.com/database.cgi?dbnum=68&dbkonum=0

※なお、このページに掲載した画像は、ブログ運営者がみずから撮影したものです。
あしたはきょうよりもっといい日。