「観るだけ美術部」部長のブログ

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あしたはきょうより、きっといい日。

[建築物]★厚岸国泰寺 旧跡・中門・前庭(老桜樹)

★厚岸国泰寺
 1802年(享和2年)から1804年(文化元年)にかけて、江戸幕府蝦夷地政策(東蝦夷地の警備など)の目的で、釧路国厚岸郡に建立した寺院です。胆振国有珠郡善光寺日高国様似郡の等澍院ともに「蝦夷三官寺」に指定されました。
 寺院格は鎌倉の金地院の末寺で、記録によれば、その活動範囲は「トカチ、クスリ、アッケシ、ネモロ、クナシリ、エトロフ」の6ヶ所とされています。それぞれ、十勝、釧路、厚岸、根室国後島択捉島と考えられるのですが、当時の「厚岸」の範囲がどの程度のものであったかについては未詳です。初代住職には、相模国光明寺の文翁が任命されました。

 寺院には、山門や、東面する本堂のほか、1835年(天保6年)建立の観音石仏、1842年(天保13年)建立の仏舎利塔、歴代住職の墓所があるほか、東方の丘の上には竜王殿、馬頭観音堂、最上徳内建立の神明社跡(のちの厚岸神社)などがあります。1973年(昭和48年)国の史跡に指定されました。現在はサクラの名所としても知られています。

 北海道有形文化財である過去帳『日鑑記』の『景峰雑記』に、1863年(文久3年)ごろに、桜花の下で、歌舞音曲の盛宴を催し、漢詩をうたって風流を楽しんだことが記されています。その盛宴の中心となったであろう樹木が、境内に残る「老桜樹(樹齢170年)」です。サクラの木は他に、境内に約400本あります。
 また、近隣の子野日公園には、約1200本のサクラの樹木があります。満開の時期には、「あっけし桜・牡蠣まつり」として、道内外から花見客が訪れます。

★「北海道人」桜の国の北海道 HP
http://www.hokkaido-jin.jp/issue/sp/200604/sp_08_akk.html
あしたはきょうよりもっといい日。