★村治佳織クラシックギターコンサート
Kitara、2010年3月17日(水)19:00
3歳頃からギターを父親の村治昇に師事、10歳からはクラシックギタリストの福田進一に師事しました。1989年、ジュニア・ギターコンテスト最優秀賞受賞。1993年にデビューリサイタルを開催。1996年にはイタリア国立放送交響楽団の定期演奏会に招待され、ヨーロッパでのデビューを飾りました。
聖学院女子中学校・高等学校卒業後、1997年からフランス・パリのエコール・ノルマル音楽院へ留学。以降パリでの活動が続き、海外のオーケストラと組むことが顕著になってきました。
1999年ホアキン・ロドリーゴが亡くなる半年前に、テレビ番組の収録を通じて対面し、親交を交わします。日本では、アランフエス協奏曲以外の曲が、ほとんど演奏されていないことを憂いていた村治は、この頃から、ロドリーゴのほかの曲を紹介するため、積極的に活動するようになります。
2005年10月、右手後骨間神経麻痺となり、しばらく演奏活動を休止、治療・静養せざるを得なくなります。2006年1月に復帰したのちは、ツアー、レコーディングを再開しています。
デビュー以来、「天才ギタリスト」「美少女ギタリスト」と注目され続け、いまやクラシック・ギター界のマドンナ的存在ですが、わずか数年ものあいだにクラシック・ファン以外の層にまで人気が沸騰したのは、テレビCM出演や、雑誌の表紙を飾るなど、その「モデル並みの容姿のため」と考えるのは、当たっていません。幼い頃からギタリストの父親や、日本ギター界の大御所、福田進一に学んだ彼女の演奏は、若々しい新鮮な表情、現代っ子(?)らしい歯切れのよさ、しなやかな感性に満ち、さらに近年はそこにパリ留学中に仕込まれた音色の豊かさが加わっているのです。人気の秘密は、そのような魅力をもつ演奏に、聴衆が完全に魅了されたからなのです。日本にクラシック・ギターというジャンルを定着させたのも、彼女の功績と言えるでしょう。
しかし、そんな彼女の素顔は、意外にも隅田川近くで育ち、歌舞伎が大好きという下町娘。パリ留学中もセーヌ川を歩いて、近所の墨田川を思い出していたと言います。
★「観るだけ美術部員」のつぶやき
村治佳織さんは、とっても美しい女性ですが、そのギターの音色は、それにも増して魅力的です。ギターというと、クラシックの範疇からはそれるのかな、とも思いますが、それを芸術の域にまで高めているのはさすがです。私は、かなり前の話ですが、日本フィルが札幌公演に来たとき、客演として彼女が演奏したのを聴きました。
★札幌コンサートホールKitara
http://www.kitara-sapporo.or.jp/event/?p=6822