★北原次郎太「アイヌ文化を見る目」
北海道博物館、2021年10月17日(日)13:30
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★(当館学芸員)「手島圭三郎 北の自然と動物たち」
北海道立文学館、2021年10月17日(日)11:00
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手島圭三郎さんは、1935年紋別市生まれ。木版画による絵本『しまふくろうのみずうみ』(1982年、福武書店)で絵本作家としてデビューしました。同作は絵本にっぽん賞(現在の日本絵本賞)を受賞。以降『おおはくちょうのそら』『くまげらのもり』『きたきつねのゆめ』を始めとする北に生きる動物たちを描いた作品や、アイヌの人びとが語り伝えてきたお話を絵本にした『イソポカムイ』や、『ふぶきのとり』などの幻想シリーズを、40年間発表してきました。
85歳になった昨年から制作してきた40作目となる最新作『きたきつねとはるのいのち』は今春に刊行されています。ファミリー文学館のコーナーでは、雄大で美しい、そして厳しい北の自然とそのなかで生きる野生の生き物の命を木版画に彫り、絵本として北の大地からみなさんの元に届け続けた手島圭三郎さんの足跡を振り返ります。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立文学館さま(HP)よりお借りしました。
北海道立近代美術館、2021年9月15日(水)-11月7日(日)
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正倉院宝物とは、奈良・東大寺の倉であった正倉院正倉に伝えられた、およそ9,000件に及ぶ品々です。その多くが奈良時代の作で、聖武天皇ゆかりの品をはじめ、調度品、楽器、遊戯具、武器・武具、仏具、文書、染織品など多彩な分野にわたります。中には、西域や唐からもたらされた国際色豊かな品々も含まれるなど、天平文化の華やかなりし当時の東西交流も伺い知ることができます。
しかし、およそ1,300年を経て、現在に至る正倉院宝物は、きわめて脆弱であるため、毎年秋に奈良で開催される「正倉院展」で一部が展覧される以外は、ほとんど公開されてきませんでした。明治時代に宝物の修理と一体の事業として始められた模造製作は、1972年(昭和47年)から宮内庁正倉院事務所によって、宝物の材料や技法、構造の忠実な再現に重点を置いて本格的に行われるようになります。以来、人間国宝ら伝統技術保持者の熟練の技と、最新の調査・研究成果との融合により、優れた作品が数多く生み出されてきました。これから単なる模造ではなく、もはや究極の伝統工芸品であると言えます。
本展では、天皇陛下のご即位をはじめとする皇室の御慶事を記念し、これまでに制作された数百点にも及ぶ再現模造作品の中から、選りすぐりの逸品を一堂に集めて公開するものです。再現された天平の美と技に触れていただくと共に、日本の伝統技術を継承することの意義も感じていただけることと思います。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立近代美術館さま(HP)よりお借りしました。
★羽生輝「私の日本画制作 その浜辺・岬・湿原とともに」
北海道立釧路芸術館、2021年10月16日(土)14:00
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日本画家である羽生輝(ひかる)さんは、1941年生まれ。幼少期に東京から釧路に移り住み、以後は釧路を拠点として、岬や浜辺、湿原など道東を中心とした北国の風土を見つめ、描き続けてきました。重厚で鋭いタッチのうちに、ゆたかな抒情を滲ませた深遠な絵画世界を、初期から近作に至る代表作およそ60点あまりを展覧(途中一部展示替え)。あわせて、少年期の作品、海外取材作品、新聞連載小説の挿絵原画などをご紹介し、その画業を多様な視点により回顧します。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立釧路芸術館さま(HP)よりお借りしました。
★山下 清 放浪の天才画家 展
北海道立旭川美術館、2021年9月18日-11月23日(火・祝)
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「日本のゴッホ」とも称された山下清(1922年-1971年)は浅草に生まれ、49歳の若さで他界しました。本展では、その短い人生の中で、山下清は何を考え、何を感じながら作品を生み出したのかという視点で、芸術家としての真の姿に迫ります。少年時代の初期の作品をはじめ、放浪を始めた戦時中から戦後の作品、放浪日記、晩年の作品まで、貼り絵、ペン画、油彩画、水彩画など、130点にも及ぶ作品を通してご紹介いたします。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立旭川美術館さま(HP)よりお借りしました。
★斎藤清 版画展
小樽芸術村・旧三井銀行小樽支店、2021年8月25日(水)ー10月11日(月)
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小樽ゆかりの版画家、斎藤清の展覧会を開催いたします。斎藤清は、1907年(明治40年)福島県会津坂下町に生まれました。4歳で夕張市に移住、14歳で小樽へ奉公に出て、働きながら絵を描き始めます。1931年、画家を志して上京。安井曾太郎の版画に感銘を受け、版画制作に力を注ぐようになり、1951年、第1回サンパウロ・ビエンナーレ展で日本人賞を受賞。以後、国内外で高く評価され、日本の現代版画の国際的な地位向上にも大きな役割を果たしました。その作品は、すっきりと整理された画面構成のなかに誰にも共感を呼ぶ温かな詩情をたたえています。
本展では、小樽芸術村が収蔵する作品の中から、版画家として活躍を始めた1950年代から晩年まで、およそ60点あまりの版画作品をご紹介いたします。また、市立小樽美術館と似鳥美術館において、小規模な関連企画展も開催いたします。斎藤清が「絵ごころ」を育んだ街、小樽で、斎藤芸術の魅力に触れていただければ幸いです。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、小樽芸術村・旧三井銀行小樽支店さま(HP)よりお借りしました。