「観るだけ美術部」部長のブログ

「観るだけ美術部」勝手に部長です。入部希望者は、コメント欄にメッセージを残してください。折り返し、勧誘に伺います(笑)。

あしたはきょうより、きっといい日。

[講演会]★(当館学芸員)「ウポポイでマールがであったおともだち」

(おばけのマールとすてきなことば展)

★(当館学芸員)「ウポポイでマールがであったおともだち」

 ウポポイ・国立アイヌ民族博物館、2024年4月27日(土)13:30

(WEBサイト→)

nam.go.jp

 ウポポイ(民族共生象徴空間)が舞台である絵本『おばけのマールとすてきなことば』(2020年刊行)をはじめとする『おばけのマール」シリーズについて、絵本の原画や絵本制作時の資料とともに、絵本の舞台となっている動物園・科学館・美術館などの施設を紹介しながら、絵本に登場する絵画資料や民具資料などを展示いたします。さらに、体験型デジタルアートコンテンツや体験型展示では、『おばけのマールとすてきなことば』に登場するアイヌ語アイヌ文化を学びことができます。

 

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ウポポイ・国立アイヌ民族博物館さま(HP)よりお借りしました。

 

[講演会]★五十嵐秀彦「見どころ解説 高浜虚子・年尾と北海道展」

高浜虚子・年尾と北海道展)

★五十嵐秀彦「見どころ解説 高浜虚子・年尾と北海道展」

 北海道立文学館、2024年4月27日(土)14:00

(WEBサイト→)

www.h-bungaku.or.jp

 明治以降、現代にいたる俳句史において俳誌『ホトトギス』は重要な位置を占め続けてきました。俳句だけでなく、夏目漱石を小説家として世に送り出したのも『ホトトギス』であり、日本文学にとって大きな功績を遺したと言えるでしょう。その『ホトトギス』の主宰を長年務めたのが高浜虚子でした。その虚子から主宰を継承した長男・高浜年尾は青年時代に小樽高等商業学校(現在の小樽商科大学)に在学するなど、北海道と深い縁がありました。

 高浜虚子生誕150年に当たる本年、貴重な資料の展示を中心に、虚子・年尾というふたりの俳人が北海道にしるした足跡と、『ホトトギス』に関係する道内作家たちの活躍などを紹介します。

 

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立文学館さま(HP)よりお借りしました。

 

[講演会]★野田佳奈子「ユトリロの描いた街並み」

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(モーリス・ユトリロ『シセイ・アン・モルヴァン』、1914年頃)

★野田佳奈子「ユトリロの描いた街並み」

 北海道立近代美術館、2024年4月28日(日)14:00

(WEBサイト→)

artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp

 

 「エコール・ド・パリ」は、1920年代から30年代、両大戦間のパリを舞台にした、おもに外国人画家たちの一群を指す呼称です。美術の中心地に引き寄せられた偉大な才能のきらめき、戦争が奪った郷愁の風景、美術の伝統に根ざしながらも苦悩する想像力の世界など、多彩な絵画作品により、パリという稀な美術都市で繰り広げられた創造者たちの軌跡をたどります。

 

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立近代美術館さま(HP)よりお借りしました。

 

[部室から]★第151回 観るだけ美術部 部会

 「観るだけ美術部」部員の皆さま、また日ごろから「観るだけ美術部」を応援していただいている皆さま、いつもありがとうございます。それでは、これより、第151回「観るだけ美術部」の部会を始めてまいります。今回も(1)「観るだけ美術部」部長の連絡・報告、(2)(妄想)懇親会、の2部構成で進めてまいります。どうぞよろしくお願いします

 

(1)「観るだけ美術部」部長からの連絡・報告

 新年度が始まりましたね。観るだけ美術部長は、これまでとは別の部署に異動となりました。異動して、仕事の動きもこれまでとは違うので、戸惑うこともありますが、それでも人間関係はとても良好なので、気持ちよく仕事させてもらっています。仕事って、人間関係は大きいですよね・・。皆さんは、どんな新年度の始まりを迎えているのでしょうか。

mirudakeartclub.hatenablog.com

 部活便りの記事でも紹介しましたが、うちの息子、能登半島地震の復旧支援ボランティアから帰ってきました。被災の状況を聞き、またそこに暮らす皆さんの様子を聞くにつれ、復旧はまだ道半ばだなという印象を強く持ちました。息子にとっては、とてもいい経験になったようです。この経験が、これからの人生の糧になれば、と思わずにはいられません。

 

(2)(妄想)懇親会 
 さて。今回も(妄想)懇親会を進めていきましょう。今回のテーマは「春になって、新しく始めたいこと、新しく発見したこと!」です。北海道にも、ようやく遅い春がやって来た感じです。数日前には、道内で最高気温が25℃を超えたところもありました。サクラが開花するのも、もう少しです。

 部長の「春になって、新しく始めたいこと、新しく発見したこと!」。部長はこの春から、母親を連れて、サッカーの試合に行くようになりました。母親は1943年(昭和18年)生まれ。昨年父親が亡くなってから、めっきり外に出ることが減っていたので、サッカーの試合に誘ったところ、観戦に出掛けるようになったのです。きっかけも無ければ、外にも出ることも無く、部屋に塞ぎ込みがちになる状況でもあるので、これからもサッカーに誘おうと思っています。外に出れば、空気も美味しいし、季節を感じられ、暖かくなって気持ちもよいので、前向きになれるんじゃないかと思います。

 部員の皆さまの、近況もお知らせください。

(わが家の庭に咲くサクラ(昨年の写真)。今年も綺麗に咲いてね!)

★「観るだけ美術部」部員id★

★「観るだけ美術部」部長(室蘭本部)(id:mirudakeartclub)

★ちゃき 部員(札幌支部)(id:ku3re5)

★濃霧*濃霧 部員(道東釧路支部

★うみ 部員(道南函館支部)(id:uminekobiyori)

★ジェイド 部員(茨城取手支部)(id:JadeSeele)

★袴ブーツ 部員(千葉支部)(id:mori-soba1868)

★ウナギーヌ・ユーコ部員(東京上野支部)(id:happyunagi-yuko)

★ryo 部員(東京品川支部)(id:ryokuminima)

★ぱんだぬき 部員(厚木支部)(id:pandanukichen)

ちひろ 部員(藤沢支部)(id:hi2sug)

★こっぺ 部員(湘南支部)(id:shiawasenoyokann)

★Talking Drum 部員(東大阪支部)(id:Talking-Drum)

★ジロー 部員(伊丹支部)(id:surrealsight)

★あっちゃんゆいちゃん 部員(神戸支部)(id:atchanyuichan)

★ぴーちゃん 部員(福岡支部)(id:gracedusoleil2525)

★くまこ 部員(北九州市支部)(id:Jibun_iyashi)

★こゆ 部員(熊本支部)(id:koyux)

★りまさおか 部員(宮崎支部)(id:rimasaoka)

★トラリブ 部員(スロヴァキア/ブラチスラバ地区)(id:tra_live)

★ももベル 部員(ドイツ/ベルリン支部)(id:momobellblog)

★DIT井上 部員(カナダ/アルバータ支部)(id:ditinoue)

★カノン 部員(大阪なんば支部(⇨休部中)

mirudakeartclub.hatenablog.com

 これで第151回「観るだけ美術部」部会(4月部会)を終わります。次回の部会は、もう5月。北海道がいちばん気持ちのよい季節です!

 

 

 追伸。今後、「観るだけ美術部」の部会記事に真っ直ぐ行きたい皆さんは、タグから「観るだけ美術部」にお越しください。どーんと「観るだけ美術部」の記事に飛べますよ。

[講演会]★星野直子「星野道夫が見続けた風景をたどって」

星野道夫 悠久の時を旅する展)

★星野直子「星野道夫が見続けた風景をたどって」

 北海道立帯広美術館、2024年4月20日(土)14:00

(WEBサイト→)

artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp

 極北の地アラスカに暮らしながら、厳しくも美しい自然やそこに生きる人々を撮影し、目の前に現れ消えゆく物語を誠実な文章と共に残した写真家・星野道夫。彼は早くから北の自然に興味を抱き、20歳のときはじめてアラスカを訪れ、その後、写真家としての道を歩み始めます。

 本展では、「出会い」をテーマに、若き日に訪れたアラスカの村々の記録から、亡くなる直前まで撮影していたカムチャッカ半島での写真を、星野道夫本人の文章や、貴重な資料も交えてご紹介いたします。

 

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立帯広美術館さま(HP)よりお借りしました。

 

[コン活]★J1第9節 ×サンフレッチェ広島 +もみじ饅頭

 J1第9節は4月20日(土)で本拠地、札幌ドームにサンフレッチェ広島を迎えます。このところ苦しい台所事情の上に、優勝候補のサンフレッチェ広島。苦しいけど、ぜひ勝ってほしい! そこで今回の「勝利をいただきます!」では、広島名物「もみじ饅頭」をお取り寄せしました。

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(部長は最近、和菓子が好き。もみじ饅頭、美味しいよね~)

 部長は9年前に、広島を訪問したことがあります(残念ながら、サッカー観戦ではありません)。広島原爆追悼集会(広島平和祈念式典)に家族で参加し、その足で宮島の厳島神社と弥山に立ち寄りました。気温が31℃で、うちの息子が熱中症気味になったのを思い出します(北海道民は高温多湿に弱いのです)。厳島神社までの参詣道で売っていた「揚げもみじ」(もみじ饅頭を揚げたもの)最高に美味しかったな-。もしまた広島に行くことがあったら、絶対に食べたいです。

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(もみじ饅頭って、いろいろあるけど、やっぱりこし餡が美味しいな)

 「もみじ饅頭」は、コントで有名だったけど、その歴史も古いんです。もみじ饅頭の発案者は明治後期、宮島(厳島)に在住していた高津常助とされています。宮島の名所・紅葉谷の旅館「岩惣」(現在も営業を続けています)にはその頃、皇太子であった後の大正天皇大韓帝国皇太子(のちの純宗)、伊藤博文夏目漱石らが顧客だったそうです。この「岩惣」に和菓子を納入していた高津常助は、宿の女将・栄子から「大切なお客への手土産に、紅葉谷の名にふさわしい菓子が作れないか」と依頼され、試行錯誤の末に1906年(明治39年)完成にこぎつけたそうです。なお、この「もみじ饅頭」という名称には、伊藤博文が関わっていたという説が残っており(老舗のやまだ屋:もみじ饅頭の由来や、宮島観光協会:もみじ饅頭を参照のこと)、微笑ましいエピソードなのですが、実際にそのようなことがあったという記録はないそうです。

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(9年前に宮島に行ったときに食べた「揚げもみじ」美味かったな-)

 「もみじ饅頭」の商標は、元々(現在は宮島口にある)「高津堂」が所有していましたが、のちに商標権を手放したため、いまでは「元祖」を名乗る店が乱立している状況です。宮島にある業者では明治末期創業の「岩村もみじ屋」が最も古く、1925年(大正15年)には「藤い屋」、1932年(昭和7年)には「やまだ屋」が創業しています。1953年(昭和28年)創業の「にしき堂」はやや後発でした。

 はじめはこし餡のみのもみじ饅頭でしたが、1934年(昭和9年)高松宮宣仁親王が宮島を訪れた際に「つぶあんはないのか」と仰ったのを契機に、昭和初期につぶ餡入りも考案されたそうです。歴史を振り返りながら食べると、味わいも深みを感じますねぇ。

 

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サンフレッチェ広島から、勝利をいただきます!)

 さあ、これで「もみじ饅頭」もしっかりいただきましたので、北海道コンサドーレ札幌の勝利も間違いなし!「サンフレッチェ広島から、勝利をいただきます!」 頑張れ、北海道コンサドーレ札幌!!

[講演会]★細見良行「ギャラリートーク 琳派×アニメ展」

琳派×アニメ展 尾形光琳、神坂雪佳から鉄腕アトムリラックマ初音ミクまで)

★細見良行「ギャラリートーク 琳派×アニメ展」

 北海道立近代美術館、2024年4月20日(土)10:00

(WEBサイト→)

artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp

www.stv.jp

 「琳派」とは、俵屋宗達から100年ほど後に絵師となった尾形光琳(1658年-1716年)の「琳」をとって名付けられた名称です「琳派」という言葉は、日本文化や日本美術のなかで有名な言葉であり、世界にもその素晴らしさが認識されています。

 しかし、「琳派」という言葉は、ごく最近になって使われ始めた言葉でもあります。それは、大正時代に美術史関係の人々が創り出した言葉なのです。現在では、日本を始め世界中が「琳派」と言えば俵屋宗達尾形光琳らの素晴らしい作品の数々を思い浮かべることでしょう。

 しかし、「派」という語が付いているからと言って、それが師弟関係で結ばれたものではなく、直接に教えを受けていないことも多く、その人を慕い、その考えや行いを模範として学ぶという「私淑」によって再出されている点は特筆すべきことでしょう。

 いっぽう、日本のマンガやアニメは、日本のみならず、世界の多くの人々に認められています。これらマンガ、アニメも現代の日本文化の大きな財産となっています。さらにマンガ、アニメの世界にも先人に「私淑」して生まれた作品もあることは周知のことと思います。

琳派×アニメ展)

 本展は、一見関係のないジャンルである「琳派」と「マンガ、アニメ」を取り扱う展覧会ですが、この偉大な2つの日本文化には共通するものが見て取れると思います。それは「私淑」「魅了」という語、あるいはカリスマ性でしょうか。「琳派」も「マンガ、アニメ」も世界の人々の心を惹きつけて虜にする力があります。

琳派×アニメ展)

 また、アメリカで発見され日本美術史を塗り替える世紀の大発見、尾形光琳『富士三壺図屏風』をはじめ、俵屋宗達尾形光琳酒井抱一、神坂雪佳など江戸時代初期から明治・大正時代にかけて制作された作品から「琳派」のすばらしさを体感していただき、後半は、琳派に私淑した作家が琳派作品を写し、そのなかにマンガ、アニメのキャラクターを登場させるという新しい試みの上に制作された作品で、2つの日本文化の素晴らしさや面白さを感得していただく展覧会となっています。

 

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立近代美術館さま(HP)よりお借りしました。

 

あしたはきょうよりもっといい日。